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第185回目~♪ 「お父さん、ツーリング行こうよ!」

2012年07月24日 17:08

先日の日曜日の事。

「お父さん、ツーリング行こうよ!」

お昼過ぎ。部活帰りの次女が、帰宅するなりそう言ってきた。
いつになく元気一杯な声での誘い。
でもその時、ボクは用事をしている最中で、
「すぐはちょっと無理」と次女の誘いを無碍に断ってしまった。

CIMG2727.jpg


その後、遅い昼ごはんを食べ、用事の続きをし、ある程度片付いたトコロで時計を見る。
時間は午後3時過ぎ。
ふと、次女の誘いを思い出す。

「何でまた、突然ツーリングなんかを・・・?」

実はこの日、ボクはツーリングに行く予定にしていた。以前、よく一緒に走り回っていたカズさんから、2泊3日の旅に誘われていたからだ。と言ってもボクは仕事が休めず、初日「日帰り」というカタチでの参加予定だった。
しかし集合場所と出発時間の関係で、ツーリングへの参加を断念していたのだ。

その事はカミさんも知っている。
春に行った「壺MEET」以来、本当の意味でボク自身の楽しみとして過ごした休日は、これまで無かった。
今年は家業の米作りに本格的に取り組んで来たから、その余裕が無かったのもある。
地域の役員やらなんやらの仕事もある。本業の仕事の方も立て込んでいた。
「遊ぶ」という事から、少し縁遠くなっていたのは間違いない。

「カミさんが気を使って、次女をダシにしてくれたのか・・・?」

そうかもしれない。

夕方には地域の奉仕作業が待っている。
作業の始まる時間は午後6時・・・。
そんなに時間は無いけど、せっかくのカミさんの好意だ。
ボクは車庫から単車を引っ張り出す事にした。

「行くぞ、すぐ準備せぇや~。」

次女に声をかけ、単車のエンジンに火を入れた。
農協へ用事に行ったりタバコを買いに行くなど、下駄代わりには乗っていたが、ちょい乗りとは言え「乗る」という目的だけでコイツを走らせるのは久しぶりだ。

CIMG2667ダイナ


次女も急いで支度をし、単車の後ろに飛び乗る。
笑顔で手を振るカミさんに見送られながら、ボクはアクセルを握る右手をひねった。

R191を南下。
街道沿いのアジサイが綺麗に咲き誇り、後ろに乗ってる次女も気分は良さそうだ。

CIMG2679R191.jpg

戸河内から加計へと向う道中では、ツーリング中と思しき数台の単車とすれ違う。
こっちは地元だが、すれ違う単車と軽く会釈を交わすと、ボクもツーリング気分が味わえた。

旧加計町の商店街へ到着。
カミさんへの土産に、「よしお」の鯛焼きでもと思ったが、自転車乗りや単車の一団が店先に大挙して並んでいた。
何かと並んで待つと言うのが苦手なボク。後ろの次女も、「今日は止めとこう!」と並ぶ事に反対。
店先を素通りし、芸北方面へUターン。

R186を北上する中、温井の手前にあるコンビニで小休憩。


K_7P2683ダイナ


次女は中学生だが、まだ「買い食い」くらいでも喜んでくれる。
ただ単車に乗りたかっただけでは無い証拠に、アイスを買ってやると喜んで頬張った。
次女が駐車場の隅を指差すので、そちらを見るとひまわりが咲いていた。
芸北ではあまり見かけない夏の花に、風情を感じながらしばし観賞。

K_7P2688.jpg


アイスを食べ終わったところで再び単車を走らす。
カーブが迫って来ると後ろの次女が巧みに体重移動。ボクがバンクさせようと思わなくても、単車が勝手に曲がっていく。ちょっとタイミングが早いのが玉にキズで、思わぬところで曲がり始めて焦るシーンも(汗

少し走って温井ダムで休憩。

CIMG2683温井ダム


ダムの水位は満水で、湖面に空の色が写り込んでいた。
防護柵から身を乗り出すように湖面を見ている次女。何がいるんだろうと思って見てみると、鴨が水中に潜ったり出たりしていた。一度潜ると10mくらい離れた場所に顔を出すので、結構長い間潜水してる事に次女と2人で驚く。

温井ダムはアーチ型の堰堤としては国内2番目くらいの規模。
今も2番かどーか知らないけど、完成時はそん触れ込みだったように思う。
堰堤の下流側を見ると凄い落差。高所恐怖症のあるボクは、軽くめまいを覚えカメラを持つ手に汗が滲んだ。

「何かたくさんいる!」

次女が声を上げた。
見ると、堰堤の窪みに黒い一団がたくさん止まっている。
黒い一団は止まっているだけでなく、飛び回ってるのもいた。

CIMG2693温井ダム


よく見るとどーやらツバメらしい。
各家々の軒先で孵化したツバメが、再び南へと飛び立つ前の集合場所がここであるかのように、たくさん群れ、集まっている。

「凄いな、これ全部ツバメじゃん!」

次女に言うと、「たくさんい過ぎてキモ!」と答えた。
確かに・・・虫や鳥の類は、あまりにもたくさん群れてると、ちょっと気持ち悪い気はする。
その意味では、たくさんハーレー乗りが集まる巨大ミーティングも、「興味の無い人」にとっては気持ち悪い集団かもしれない。

「そろそろ行くか。」
「うん。」

再び走り出すボクと次女。
距離的にはそんなに走っていないけど、ここまで随分時間を使ったように思う。
燃料タンク上のメーターを見ると、既に午後5時を回っていた。
奉仕活動が始まるまで、もう余り時間が無い。

CIMG2719R186.jpg


家路を急ぎ、少しペースアップ。
速度が上がっても後ろの次女はびびる様子もなく、むしろより大胆にリーンインで責めてくる。
カミさんや長女を乗せてる時とは違い、アグレッシブな挙動だ。
・・・にしても、やはり少しタイミングが早い。そこをコントロールしながら単車を走らせた。

帰宅すると奉仕活動の集合時間まで残り15分。
急いで準備し現地へ。
およそ1時間の作業だったけど、懸案だった農業団体の事業が一つ消化でき、役員としてはほっとした。


風呂で汗を流し、今日のちょい乗りで撮影した写真を整理する。
次女が撮影したものや、ボクが撮った次女の写真を眺めていて、ボクははっと気づいた。

今日の次女からの誘いは、次女本人の希望だったと言う事に・・・。

カミさんの配慮も多少はあっただろうけど、事の発端は次女自信の気持ちだったのだ。
次女は「ツーリングに行こう!」とボクを誘い、ボクと2人きりになることを考えたのだ。
そして、その意味するところは「私の話を聞いて!」という思いだ。

K_7P2696温井ダム

そう考えるのは、ちょっと穿った受け止め方かもしれない。
でも、ここ最近の「元気の無い」次女の様子を見ていれば、次女がそこまでのモノを求めて無かったとしても、親のボクの方から話し掛け、元気の無い彼女の気持ちを聞きだすことは出来たはずで、そのチャンスをボクはみすみす見逃してしまった事になる。

「なんで話しかけてくれないんだろう?」
「私の事をもっと見て!」

CIMG2691.jpg


写真に写る次女の物憂げな表情。
その表情の先に、言うに言い出せない次女の気持ちが現れているような気がした。同時にそれは、ボクに対する残念な気持ちの表れでもあるように思え、胸が詰まる。

「ボクは・・・なんて愚かな父親なんだ。」

ダムの堰堤で群れ、飛び交うツバメ同様、次女も成長しオトナへのステップを踏み出そうとしてる。
そのオトナへのステップを踏み出そうとする中で、子供だった今までとは違う「消化しきれない気持ち」が彼女の中で渦巻いていたとして、なんら不思議ではない年頃なのだ。

K_7P0464.jpg


久々の単車。しかも、次女とのタンデム。
こんな美味しい出来事を見逃す手は無い・・・
格好のブログネタになると浮かれていたボク。

そんなボクに、次女の中で渦巻く複雑な気持ちなど見抜けようはずがありません。
本当は「楽しかった~♪」という報告で終わりたかったのですが、バカな父親という苦い経験を記す事になりました。



世のお父さん方。
中学生の娘や息子から、「一緒に出かけよう!」と誘いがあったときは、それは子供たちが親に向って発する「サイン」として受け止める事をお考えください。
滅多に無い事だと、その事だけで有頂天になるのも良いですが、そこで色々な話が出来れば100点満点のお父さんになれる事請け合いです。


★追記★


ボクの場合・・・
後で慌てて声掛けしましたが、その時には「別に・・・」と言う冷たい反応でした。



本日の走行距離:77.4km
総走行距離:18,454km




コメント

  1. hana | URL | -

    ええ話しじゃね~!

  2. ありたや | URL | -

     あつい文章に思わず笑ってしまいました。ホントあついお父さんですね。きっと伝わってると思いますよ。

  3. 白熊 | URL | -

    反省

    お久しぶりです。
    日々お忙しいようですね。
    その中でのひとつの親子のシーンを見れた感じでほのぼのします。
    娘さんの真意はわかりませんが、個別に接する機会は大事なんでしょうね。
    単身赴任が多かった私は反省ばかりです。

  4. ねこ | URL | 7r4xH7r6

    hanaさん

    ええ話じゃ無いですよ~ アセアセ...A=´、`=)ゞ
    娘の話も聞かんと、カメラばっかし。
    その写真見て、初めて娘の表情に気づいたバカ親父。
    ホント、バカ丸出しです。

  5. ねこ | URL | 7r4xH7r6

    ありたやさん

    もうね、自分に呆れて笑うしかないです。
    このボクの経験を、「明日の」ありたやさんが生かしてください (*'-')b
    きっと良いパパになれます!

  6. ねこ | URL | 7r4xH7r6

    白熊さん

    おお~!お久しぶりです~♪

    単身赴任・・・それは不可抗力っすよ。
    家族のために、一人離れて頑張るおとーさん。
    直接の触れ合いは無くても、誰のために頑張っているか、家族みんな解ってると思います。

    今からでも間に合います。
    ボクも今から注意を払い、「あの時はありがとう!」と言ってもらえる親父を目指します∠(・_・)

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